【テンプレート付き】Looker StudioとGA4連携＆レポート作成手順

UA（ユニバーサルアナリティクス）のサポート終了に伴い、企業のWeb担当者はGA4（Googleアナリティクス4）への移行を進めている、もしくはこれから対応する方が多いでしょう。GA4への移行手順については、以下の記事をご参照ください。

「GA4とは？初期設定方法・導入方法を解説」

今回はGA4とLooker Studioを連携し、高度なレポートを作成する方法について解説します。

UA時代にLooker Studioを活用していた方はもちろん、これまで使用していなかった方にも役立つ情報となっていますので、ぜひご覧ください。

また、Looker StudioのGA4レポートテンプレートを無料配布中です。テンプレートをダウンロードし、実際に操作しながら記事を読むことで、より理解を深めることができます。ぜひレポート作成にご活用ください。

Looker Studio, GA4レポートテンプレート

目次

1：分析レポートを表示する方法3選
　・GA4の標準レポートを活用する
　・GA4とLooker Studio（旧データポータル）を連携してレポートを作成する
　・サードパーティ製ツールを活用したレポート作成
2：Looker Studio（旧データポータル）を使うメリット5選
3：Looker Studio（旧データポータル）を活用したGA4レポートの作成手順
4：Looker Studio（旧データポータル）でGA4レポートをカスタマイズする方法
5：まとめ

1：分析レポートを表示する方法3選

・GA4の標準レポートを利用する

GA4には標準で用意されたレポート機能があり、さまざまなデータを確認できます。
主なレポートには以下のものがあります。

1, ユーザー属性レポート（ユーザーの年齢、性別、地域など）
2, テクノロジーレポート（デバイスやブラウザの使用状況）
3, 集客レポート（流入チャネルの分析）
4, エンゲージメントレポート（サイト内の行動分析）
5, 収益化レポート（ECサイトの売上データなど）
6, 維持率レポート（ユーザーのリピート率）
7, 探索レポート（UAの「カスタムレポート」に相当する、自由度の高いレポート作成が可能）
8, モデル比較レポート（異なる分析モデルの比較）
9, コンバージョン経路レポート（コンバージョンに至る経路の分析）

特に「探索レポート」は、カスタム設定ができるため、ビジネスに合わせた詳細な分析が可能です。

・Looker Studio（旧データポータル）との連携

Looker StudioはGoogleが提供する無料のデータ可視化ツールで、GA4のデータをグラフや表に変換し、視覚的に分かりやすいレポートを作成できます。
さらに、異なるデータソースを統合して分析できるため、GA4以外のデータ（Google広告やGoogleサーチコンソールなど）と組み合わせたレポートの作成が可能です。

Looker Studioの主なメリット

1.高度なデータ可視化ができ、グラフやダッシュボードを作成可能
2.異なるデータソースを統合し、GA4と他のツールのデータを一緒に分析できる
3.データ保持期間の影響を受けないため、過去のデータとの比較が容易
4.定期的なレポート作成が可能で、レポートの自動更新にも対応

Looker StudioのGA4レポートテンプレートのダウンロードはこちら

・サードパーティ製のレポート作成ツールを利用

GA4のデータをより詳細に分析したい場合は、サードパーティ製のツールを活用することもできます。しかし、Looker Studioでも無料で高度なレポート作成が可能なため、特別な要件がない限り、サードパーティツールの導入メリットは少ないと言えます。

2：Looker Studio（旧データポータル）を使うメリット5選

ここまで3つのレポート表示方法をご紹介しましたが、最もおすすめなのが「Looker Studio（旧データポータル）」との連携です。その理由を5つのポイントにまとめました。

1. 無料で使える

多くのサードパーティ製のレポート作成ツールは確かに高機能ですが、ほとんどが有料です。しかし、Looker Studioは無料でありながら、柔軟で高機能なレポートを作成できます。コストを抑えつつ、質の高いデータ分析を行うことができるのが大きな強みです。

2. Googleサービスとの連携が優秀

Looker Studioは、Google広告やGoogleスプレッドシート、GoogleサーチコンソールなどのGoogleサービスとシームレスに連携できます。また、Google以外のデータソースにも対応しており、さまざまな外部サービスのデータを統合し、一元的に管理できます。

3. 豊富なテンプレートが用意されている

Looker Studioには多くのレポートテンプレートが用意されているため、レポート作成に慣れていない方でも簡単に始めることができます。
さらに、デザイン性に優れたテンプレートも多く、見やすく洗練されたレポートをすぐに作成できます。

4. レポートを簡単に共有できる

GAの標準レポートでは、データの共有にはGAアカウントの権限が必要ですが、Looker StudioではGAの権限を持たないユーザーにも編集・閲覧権限を付与できます。
これにより、関係者とスムーズに情報共有でき、レポート作成・編集の効率も向上します。

5. 視覚的に優れた資料作成が可能

UAやGA4の標準レポートでは、グラフィカルなデータ可視化に限界があります。しかし、Looker Studioを活用すれば、よりデザイン性の高いレポートを作成でき、データを直感的に伝えられるようになります。

3：Looker Studio（旧データポータル）を活用したGA4レポートの作成手順

GA4とLooker Studio（旧データポータル）を連携してレポートを作成するのが最善だと知っていただけたと思うので、ここからは具体的な作成方法を説明していきたいと思います。
下記よりLooker Studioのテンプレートをダウンロードいただけますので、レポートを操作しながらご覧ください。

Looker Studioテンプレートをダウンロードする

GA4レポート作成手順

①GA4と同じGoogleアカウントでLooker Studioにログインします。
②Looker Studioのトップページで「レポート」タブをクリックします。

③ゼロから作成する場合 →「空のレポート」をクリック。
　テンプレートを使用する場合 →「テンプレート ギャラリー」から適したテンプレートを選択し、「自分のデータを使用」をクリック。
④「Googleアナリティクス」をクリックします。

⑤レポートを作成したいアカウントを選択した後に、「GA4」のプロパティを選択し、右下の「追加」をクリックします。

⑥ポップアップが表示されるので、「レポートに追加」をクリックします。

これで、GA4のデータがLooker Studio（旧データポータル）と連携されました。
あとは、データを可視化し、分析しやすいようにレポートをカスタマイズしていきます。

4：Looker Studio（旧データポータル）でGA4レポートをカスタマイズする方法

GA4とLooker Studioの連携が完了したら、レポートのデータ収集期間や指標・ディメンションを自由にカスタマイズして、目的に応じた分析ができるように設定しましょう。

1.Looker Studioでデータ期間を変更する

レポート全体の期間を設定

1, Looker Studioの右上にある「編集」をクリックし、編集モードに切り替えます。
2, 「ファイル」→「レポート設定」をクリックします。
3, 「デフォルトの日付範囲」の項目で、レポート全体のデータの期間を指定できます。

特定のグラフ・表ごとに期間を指定

1, 変更したいグラフや表をクリックして選択します。
2, 右側の設定メニューから「デフォルトの日付範囲」を変更。

2. 指標やディメンションを変更する

Looker Studioでは、グラフや表で使用するデータの種類（指標やディメンション）を自由に変更できます。

指標・ディメンションの変更手順

1. 変更したいグラフや表をクリックして選択。
2. 画面右側に「データの設定メニュー」が表示されるので、適切な指標・ディメンションを選択。

5：まとめ

GA4とLooker Studioを連携して活用しましょう

GA4とLooker Studio（旧データポータル）を連携してレポートを作成する方法をご紹介しました。Looker Studioを活用することで、サイトの現状をより詳細に把握し、データに基づいた効果的な運用が可能になります。

大阪に拠点を持つブリッジコーポレーションでは、GA4のレポート作成やデータ分析をもとにしたサイト改善の提案を行っています。データの可視化やマーケティング施策の効果測定にお悩みの方は、お気軽にご相談ください。