
【GoogleAnalytics4】Web担当者が押さえるべき3つのステップと4つの重要ポイント

企業の情報を発信するコーポレートサイトは、どれだけ有益なコンテンツを掲載していても、訪問者がいなければその価値を届けることができません。
そのため、コーポレートサイトの集客を強化する上で重要なのがSEO対策(検索エンジン対策)です。適切なSEO対策を講じることで、ターゲットユーザーに対して効果的に情報を届けることが可能となります。
本記事では、コーポレートサイトにおけるSEO対策の基本的な流れや重要なポイントを詳しく解説します。自社サイトの集客力にお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
1:コーポレートサイトとは?基本の役割とSEOの重要性
2:コーポレートサイトにSEO対策が必要な4つの理由
- 「認知度」を高めるため
- 長期的な集客チャネルを構築するため
- 潜在顧客のニーズを把握し、ビジネスに活かすため
- 広告に頼らず集客力を高めるため
3:コーポレートサイトのSEO対策の進め方
- 目的を明確にする
- 適切なキーワードを選定する
- ユーザーに価値を提供するコンテンツを作成する
4:コーポレートサイトのSEO対策で押さえるべき施策
- タイトルタグとメタデータの最適化
- モバイルフレンドリーな設計を意識し、コーポレートサイトを最適化
- 本文の品質を向上させ、コーポレートサイトの読みやすさを高める
- 構造化データを活用し、SEOで検索エンジンの理解を助ける
5:コーポレートサイトのSEO対策で注意すべきポイント
- 効果が出るまでに時間がかかることを理解する
-SEO対策をしても、必ずしもコーポレートサイトの検索順位が上がるとは限らない
- 検索エンジンのアルゴリズム更新でSEOの影響を受ける可能性がある
6:まとめ
「コーポレートサイト」とは、企業が自社の情報を発信するためのWebサイトのことです。一般的に、会社の事業内容や経営理念、サービスの紹介、採用情報、問い合わせ先などが掲載されており、企業の「公式な顔」としての役割を持っています。
しかし、サイトの情報が古かったり、分かりにくかったりすると、訪れたユーザーに良い印象を与えられず、企業の信頼性が低く見られてしまうこともあります。特に、デザインが時代遅れだったり、スマートフォンで見づらかったりすると、せっかくの訪問者が途中で離れてしまう可能性もあります。
そのため、コーポレートサイトは一度作って終わりではなく、定期的に見直しを行い、必要に応じて情報の更新やデザインの改善をしていくことが重要です。企業のブランド価値を高め、信頼性を維持するためにも、適切なタイミングでリニューアルを検討するとよいでしょう。
また、コーポレートサイトの制作やリニューアル時に押さえるべきポイントにつきましては、以下の記事で詳しく解説しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。
長く安定してコーポレートサイトへのアクセスを増やしたい場合や、企業の知名度を高めたい場合には、SEO対策は欠かせません。正しく対策を行うことで、広告に頼らず自然に多くの人に情報を届けることができます。
本章ではコーポレートサイトにSEO対策が必要な理由を4つのポイントに分けてわかりやすく解説します。
SEO対策とは、「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略で、検索エンジンの結果ページで自社サイトが上位に表示されるように行う一連の施策を指します。SEO対策が効果的に機能すれば、自社のサービスや製品がより多くのユーザーの目に留まり、ブランドの認知度向上につながります。
特に、検索キーワードに対して競合他社よりも上位に表示されることは、企業の権威性や信頼性を印象づける大きな要素となります。そのため、SEO対策を適切に施すことは、ターゲットユーザーに自社を認知してもらうための最短ルートともいえます。
SEO対策は短期的な成果を求める広告施策とは異なり、長期的な視点でサイトの価値を高めるための施策です。そのため、一度しっかりと対策を行えば、企業にとって持続的かつ安定した集客手段となります。SEOが強化されたコーポレートサイトは検索エンジンで上位表示されやすくなり、広告に頼らずとも自然流入が増えるため、潜在的なユーザーへのアプローチを継続的に行うことが可能です。
SEO対策は、ただ検索結果で上位を狙うためだけのものではありません。むしろ、見込み客(潜在顧客)がどんなことに興味を持っているのか、どんな情報を求めているのかを知るための大切な手段にもなります。
具体的には、検索されているキーワードや、サイトに訪れた人の行動データを分析することで、どんな情報が求められているのかを把握できます。その結果を活かせば、よりユーザーの関心に合った内容をサイトに掲載し、効果的に情報を届けることが可能になります。
例えば、A社がアクセス解析をしたところ、「ホームページ サーバー」や「ホームページ 集客方法」というキーワードで検索して訪れる人が多いとわかったとします。これにより、A社のターゲットが単にホームページを作りたいだけでなく、「どのサーバーを選べばいいか」「どうすればホームページの集客ができるか」といったことにも関心があると考えられます。そこで、これらの疑問に答えるコンテンツを追加すれば、よりユーザーの役に立つサイトになり、問い合わせや申し込みなどの成果(コンバージョン)につながりやすくなります。
さらに、SEO対策を行うことで、業界の最新トレンドや競合他社の動向を把握することもできます。その情報をもとに、自社の強みを活かした戦略を考えれば、競争の中で差別化を図ることができます。つまり、SEOは単なる集客手段ではなく、ビジネスを成長させるための重要な戦略の一つなのです。
SEOは、有料広告と比較して高い費用対効果を持つマーケティング手法であり、一度上位表示を獲得すれば、継続的にトラフィックを獲得できる点が大きなメリットです。追加の広告費をかけずに集客を維持できるため、コストパフォーマンスに優れた施策として注目されています。
特にコーポレートサイトの運用においては、SEO対策を実施することで、SNSや広告とは異なるアプローチでユーザーを獲得することが可能です。現在、多くの企業がSNSやリスティング広告を中心に集客を行っている一方で、SEOに取り組んでいる企業は全体の約31.7%と少数派にとどまっています。つまり、SEO対策に力を入れることで競争率の低い市場で優位性を確保し、他社と大きな集客差をつけることが可能になります。
また、SEOは短期的な成果を求める広告とは異なり、長期的な資産として機能するため、戦略的に取り組むことで、安定した集客基盤を築くことができます。そのため、SEOを強化することで、広告予算を抑えながら持続的なマーケティング効果を得ることができるのです。
ここからは、コーポレートサイトにおけるSEO対策をどのように進めていくか、具体的な流れを詳しく解説します。
SEO対策は単なる作業の積み重ねではなく、計画的に行うことが大切です。効果的な対策を講じるためには、まず基本的なステップを理解し、それに基づいて実行していきましょう。
まず、コーポレートサイトでSEO対策を行う目的を明確にすることが重要です。目的が曖昧なままでは、狙うべきターゲットやキーワードがぶれてしまい、効果的な施策が打てなくなります。そのため、SEOを通じて「自社製品やサービスの認知度を向上させたい」のか、「購入や問い合わせ(コンバージョン)を増やしたい」のか、あるいは「ブランドイメージの向上を図りたい」のかなど、自社の現状の課題と照らし合わせながら明確にしましょう。
また、SEO対策の効果を正しく評価するためには、目標となる数値を設定しておくことも重要です。例えば、「特定のキーワードで検索順位〇位を目指す」「月間のオーガニック流入数を〇%増加させる」「コンバージョン率を〇%向上させる」といった具体的なKPIを設定することで、施策の進捗や成果を測定しやすくなります。明確な目的と目標を定めることで、効果的なSEO戦略を立て、より確実な成果につなげることができます。
目的を明確にした後は、ターゲットとなるユーザーが検索する可能性の高いキーワードを選定します。キーワード選定はSEOの基盤となる重要な作業であり、適切なキーワードを設定することで、ターゲットユーザーの流入を効果的に増やすことが可能になります。
キーワードを選定する際には、「Googleキーワードプランナー」や「ラッコキーワード」といった専用のツールを活用し、検索ボリュームや競合状況を分析します。検索ボリュームが大きいキーワードは多くのユーザーを集められる可能性がありますが、その分競争が激しく、上位表示を狙うのが難しくなる傾向があります。
そのため、単に検索ボリュームが大きいキーワードを選ぶのではなく、自社のターゲットユーザーがどのような検索意図を持っているのかを把握し、適切なキーワードを選定することが重要です。
また、選定したキーワードは、今後のコンテンツ制作において指標となるため、単なる思いつきではなく、データに基づいた分析を行いながら、競争力のあるキーワードを選びましょう。特に、自社の強みと関連性が高いキーワードや、比較的競争が少ないロングテールキーワードを活用することで、より効率的にSEOの効果を高めることができます。
コーポレートサイトのSEO対策において、キーワード選定が完了したら、次はコンテンツの作成に取り掛かります。この段階で最も重要なのは、「1つのキーワードに対して1つのテーマを設定し、ユーザーの悩みを解決する内容を提供すること」です。
1ページ内に複数の異なるキーワードを詰め込んでしまうと、コンテンツとキーワードの関連性が薄れてしまい、検索エンジンの評価が低下する可能性があります。そのため、1つのコンテンツに対して1つのキーワードを軸にしつつ、関連する記事同士を内部リンクでつなぐことで、ユーザーが次に知りたい情報へスムーズにアクセスできるようにしましょう。内部リンクを適切に設置することで、サイト全体の回遊率が向上し、検索エンジンからの評価も高まるため、SEO効果をさらに強化できます。
ただし、コンテンツを作成する際は、ユーザーの検索意図を的確に捉え、そのニーズに応える内容にすることが不可欠です。ユーザーの検索意図とずれた内容を提供してしまうと、離脱率が高まり、結果として検索順位の低下を招く可能性があります。検索ユーザーの「顕在ニーズ」と「潜在ニーズ」の両方を満たすコンテンツを作成することで、ユーザーの満足度を向上させ、最終的に企業の売上やブランド価値の向上にもつながるでしょう。
ここからは、コーポレートサイトにおける具体的なSEO対策の一部をご説明します。
以下の記事では、SEOチェックリストを用いて、押さえるべき項目をさらに詳しくご紹介しています。ぜひご覧ください。
タイトルとメタデータは検索結果に表示されるため、ユーザーがクリックするかどうかの判断材料となるだけでなく、検索エンジンの評価にも大きく影響します。これらを最適化する方法は、大きく分けて3つのポイントがあります。
まず、タイトルにはターゲットキーワードを含めつつ、ページの内容を端的に伝えることが重要です。タイトルが的確にページの内容を表していると、ユーザーにとってわかりやすくなり、クリック率の向上につながります。
次に、タイトルの末尾にはサイト名やブランド名を入れると、企業やサイトの認知度を向上させる効果が期待できます。特に企業サイトの場合、ブランド名を入れることで信頼感が生まれ、クリック率の向上につながることがあります。
さらに、メタデータの一部であるメタディスクリプションは、ページの概要を簡潔に伝える役割を持っています。ここにはキーワードを自然に盛り込みつつ、160文字以内に収め、ユーザーに対してアクションを促す文章を加えることがポイントです。例えば、「今すぐ資料をダウンロード」「詳細はこちらから」などの具体的な行動を促す言葉を入れることで、クリック率を高めることができます。
これらの最適化を適切に行うことで、検索結果における見栄えが向上し、ユーザーの関心を引きやすくなるだけでなく、検索エンジンの評価も高まります。結果として、SEO効果の向上やサイトへの流入増加につながるため、しっかりと対策を施しましょう。
「モバイルフレンドリー化」とは、スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスで、Webサイトが快適に使えるように調整することを指します。今では、Googleをはじめとする検索エンジンは、モバイルフレンドリーなサイトを優先的に検索結果に表示するため、この施策はSEO対策にも大きな影響を与えます。モバイルフレンドリー化を進めるために大切なポイントは、主に3つあります。
これらのポイントを実施することで、サイトを訪れるユーザーが快適に利用できるようになり、結果的に「サイトをすぐに離れてしまう人」を減らし、「長くサイトに滞在する人」を増やすことができます。そのため、モバイルフレンドリー化は、SEOの効果を高めるためにも必要不可欠な施策です。
本文は、ページのメインコンテンツとしてユーザーに価値ある情報を提供する重要な要素であり、検索エンジンもその品質や内容を評価してランキングを決定しています。そのため、本文の品質を向上させ、読みやすさを意識することがSEO対策においても非常に重要です。
本文の品質と読みやすさを向上させるために、まず押さえておきたいのが「ユーザーの検索ニーズに合った情報を提供し、自然な形でキーワードを取り入れること」です。ユーザーが求める情報を的確に示し、無理のない形で関連するキーワードを盛り込むことで、検索エンジンの評価を高めることができます。
次に、「視認性を向上させるために段落を適切に分け、箇条書きや視覚的要素を活用すること」も大切です。長文が続くと可読性が低下し、ユーザーの離脱につながるため、文章を適度な長さで区切り、図やリストを効果的に使うことで、スムーズに情報を理解してもらうことが可能になります。
さらに、「信頼性の高い情報を提供し、内部リンクや外部リンクを適切に配置すること」も欠かせません。正確な情報を基にした記事を作成することでユーザーの信頼を得るだけでなく、適切なリンク構造を構築することで、サイト全体の評価向上にもつながります。
構造化データマークアップは、検索エンジンがサイトの内容を正確に理解できるようにする重要な施策です。これは、HTMLに特定のタグを追加して、ページ内の情報を整理し、検索エンジンがその意味や関係性を理解しやすくする方法です。
このマークアップを使うと、記事、製品情報、イベント、レビューなどのコンテンツが整理され、検索エンジンが正確に認識しやすくなります。適切に構造化データを実装することで、検索結果にリッチスニペット(例:星評価、価格、イベント情報など)が表示される可能性が高まり、視認性が向上します。リッチスニペットが表示されると、ユーザーは検索結果でより多くの情報を得られるため、クリックされやすくなります。
さらに、検索エンジンはコンテンツを正確に把握できるようになり、適切な検索結果に導かれるため、SEOにおいても大きなメリットがあります。
最後に、コーポレートサイトにおけるSEO対策の注意点を解説します。これらのポイントを押さえて、効果的にSEO対策を進めることで、検索エンジンからの流入を増やし、ターゲットとなるユーザーにしっかりと情報を届けましょう。
SEO対策の効果は即座に反映されるわけではなく、Googleのクローラーが情報を収集・評価するまでに時間がかかります。通常、修正や設定変更の結果が反映されるのは3か月から半年程度です。特に競争の激しいキーワードでは、すでに大手企業が対策を強化しているため、上位表示を狙うには3か月から1年ほどかかることもあります。そのため、短期的な成果を期待するのではなく、継続的に基本的な対策を行いながらコンテンツの質を向上させていくことが成功への鍵です。
また、SEO対策を進めるには適切なリソースを確保することも大切です。コンテンツの更新や改善を定期的に行うためには、担当者の配置やスケジュール管理が必要です。短期間で集客効果を高めたい場合は、Web広告やSNSを活用することも有効な手段となります。SEOは長期的な施策ですが、広告やSNSと併用することで、サイトへの流入を増やしながら検索エンジンの評価を待つことができます。
つまり、SEOの効果が出るまで時間がかかることを理解し、長期的な視点で取り組むことが重要です。そして、必要に応じて広告やSNSなどを組み合わせることで、より効果的な集客が可能になります。
SEO対策を実施したとしても、必ずしも検索順位が上がるとは限りません。これは、検索順位がキーワードの検索ボリュームや競合サイトの数、検索エンジンのアルゴリズムなど、さまざまな要因によって決まるためです。特に「ビッグキーワード」と呼ばれる、多くのユーザーが検索する一般的なキーワードでは、競争が激しく、信頼性の高い公的機関や大手メディアが上位を独占しているケースが多いため、順位を上げるのは難しくなります。
一方、「ロングテールキーワード」のように、複数の単語を組み合わせた検索ボリュームの少ないキーワードは、競争が比較的少ないため、上位表示されやすい傾向があります。特に、小規模なメディアやSEO対策を始めたばかりのサイトにとっては、ロングテールキーワードを狙うことで、より効率的に集客できる可能性があります。競合が少なく、ユーザーの検索意図に合致したコンテンツを提供できれば、検索結果での評価も高まりやすくなるため、まずはロングテールキーワードを活用してSEO施策を進めるのが効果的です。
検索順位はGoogleのアルゴリズムによって決まりますが、アルゴリズムは定期的に更新されるため、順位が大きく変動することがあります。Googleは、ユーザーに最適な検索結果を提供するために、アルゴリズムを進化させ続けています。このため、順位の変動は避けられません。
アルゴリズムの変化に対応するためには、ユーザーにとって有益で質の高いコンテンツを提供し続けることが重要です。Googleは「ユーザーファースト」の方針を掲げており、役立つ情報を提供するサイトはアルゴリズムのアップデートの影響を受けにくい傾向があります。さらに、サイトの品質を向上させ、ユーザーの満足度を高めることがSEOの成功に繋がります。
アルゴリズムの変化に柔軟に対応するためには、Googleの公式発表やSEO専門家の分析を参考にし、最新のトレンドに基づいた対策を行うことが不可欠です。
コーポレートサイトのSEO対策は、企業がより多くのお客様を引き寄せ、ブランドの認知度やイメージを高め、サービスや商品の売上を伸ばすために非常に重要です。現在では、企業にとって欠かせない活動と言えます。
まとめとして、コーポレートサイトのSEO対策を成功させるためのポイントは下記の3つです。
これらの施策をうまく実施することで、認知度の向上や集客力の強化、潜在顧客のニーズを理解することなど、さまざまなメリットが得られます。逆に、SEO対策を怠ると、ユーザーが離れてしまうリスクも高まるので注意が必要です。
大阪に拠点を持つブリッジコーポレーションでは、コーポレートサイトのSEO対策に関して、キーワード戦略設計からコンテンツ作成、効果測定まで一貫してサポートしています。お気軽にご相談ください。
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