
【Web担当者向け】Webサイトリニューアルを円滑に進めるための9つの秘訣

自社サイトのコンセプトはしっかりと決まっていますか?
実は、Webサイトのコンセプトを明確に答えられる企業は意外と少ないものです。自社サイトがどのような目的で運営され、どのようなメッセージを伝えたいのかを決めることは、非常に重要です。
今回は、Webサイトのリニューアルや新規構築を検討している担当者の方々に向けて、Webサイトのコンセプトを決定するためのフレームワークを5つご紹介します。これらを参考に、効果的なWebサイトの方向性を定めましょう!
1:Webサイトコンセプト設計の必要性とその理由
-なぜWebサイトのコンセプト設計が重要なのか?
2:コンセプト設計を立てる前に
-Webサイトリニューアルの方向性をあらかじめ決めておく
-コンセプトを決めるには、まず自社を知ることから
3:Webサイトのコンセプト設計に役立つ5つのフレームワーク
-ロジックツリー
-3C分析
-SWOT分析
-STP戦略
-AIDMA
4:まとめ
Webサイトのコンセプト設計は、そのサイトが目指す目的や伝えたいメッセージを明確にするための土台です。コンセプトが不明確だと、デザインやコンテンツに一貫性がなくなり、訪問者が混乱する原因になります。
また、コンセプト設計はターゲットオーディエンスとのコミュニケーションを円滑に進める役割も果たします。具体的なペルソナを設定し、そのニーズや期待に応じたコンセプトを作ることで、メッセージを効果的に伝えることができます。さらに、SEO対策にも良い影響を与えます。明確なコンセプトがあれば、関連キーワードの選定やコンテンツの最適化がスムーズになり、検索エンジンでの評価が高まります。
加えて、コンセプト設計はプロジェクト全体の効率化にも貢献します。関係者全員が共通のビジョンを持つことで、デザインや開発の決定がスムーズに進み、無駄な修正や方向転換を減らすことができます。これにより、リソースの節約や納期の短縮が実現します。
このように、Webサイトのコンセプト設計は、単なるデザインの一部ではなく、サイトの成功を左右する重要な要素です。ユーザーが求める情報や体験を提供するためには、戦略的にコンセプトを設計して、サイト全体の方向性を定めることが不可欠です。
やみくもにWebサイトリニューアルを検討していませんか?
この記事を読んでいる方々の中には、以下のような理由でWebサイトのリニューアルを検討している方も多いのではないでしょうか。
結論として、上記の理由だけでWebサイトの新規構築やリニューアルを行うことは必ずしも推奨できません。
その理由は、コンセプトがしっかりと設定されていない新規構築やリニューアルは、Webサイトが期待した成果を上げにくくなるからです。ただやみくもにWebサイトのコンテンツを増やしたり、便利な機能を追加しても、競合他社がすでに同じことを行っていたり、ユーザーのニーズに合っていなければ、無意味になってしまいます。
コンセプトを決める際に重要なのは、現在の自社事業やWeb上での取り組みがどのような状態にあり、どんな課題を抱えているのかを徹底的に分析することです。自社の現状をしっかり分析することで、Webサイトで実現すべき目的や掲載すべき情報が明確になります。この分析をもとにすることで、成果に結びつきやすいWebサイトのコンセプトを設定することができるのです。
また、自社の分析においては、フレームワークを活用することで、スムーズかつ論理的に分析を進めることができます。次の章では、実際に弊社でお客様に企画を提案する際に使用しているフレームワークをご紹介したいと思います。
ロジックツリーは、1つの問題や課題に対して原因を論理的に洗い出し、解決策を導き出すためのフレームワークです。問題や課題をツリー状に分類し、細かい原因や解決策を明確にすることが目的となります。特に、5階層まで掘り下げて分析を行うと、より精度の高い結論にたどり着けると言われています。
ロジックツリーには大きく分けて、WhyロジックツリーとHowロジックツリーの2種類があります。
このように、ロジックツリーは問題をより深く理解し、解決策を明確にするための強力なツールです。
購入率の低いECサイトの場合
お問い合わせ数の少ないコーポレートサイトの場合
ロジックツリーを効率的に活用するためには、2つの重要な注意点があります。
この2つの注意点を守ることで、ロジックツリーを効果的に使い、問題解決に向けて確実で精度の高い分析を行うことができます。
3C分析とは、市場などの外的要因、競合他社の分析、自社の分析から自社の戦略を導き出す分析手法です。3Cは「市場・顧客(Customer)」「競合(Competitor)」「自社(Company)」の頭文字から取っています。
機会部品メーカーの場合
SWOT分析とは、企業や事業の戦略策定、マーケティング戦略を考える際に使われます。自社の外部要因・内部要因を「強み (Strengths)」、「弱み (Weaknesses)」、「機会 (Opportunities)」、「脅威 (Threats)」 の4つのカテゴリーに分類しかけあわせることで経営戦略を考えるフレームワークになります。
SWOT分析は、企業戦略を策定する際に非常に有効なフレームワークであり、各要素を組み合わせて考えることが一般的です。このプロセスを「クロスSWOT分析」と呼び、強み、弱み、機会、脅威を掛け合わせることで、戦略を深く分析・構築することができます。
具体的には、以下のように各要素を組み合わせて考えます。
クロスSWOT分析を通じて、各要素を組み合わせて戦略を具体化することで、より実効性の高いアクションプランを策定することが可能になります。
機械部品メーカーの場合
STP分析は、企業の事業戦略や商品・サービスのマーケティング戦略において、市場における有利なポジションを見つけ出すために使用されるフレームワークです。STPは、「セグメンテーション(Segmentation)」「ターゲティング(Targeting)」「ポジショニング(Positioning)」の3つのステップに分かれており、それぞれの過程を通じて競合に対して優位に立つ戦略を構築します。
市場やターゲットを細かく分類することから始まります。代表的な分類方法には、以下のようなものがあります:
これらの要素を基に、ターゲットとなる市場をセグメントごとに特定します。
セグメンテーションで分けた市場の中から、どの市場を狙うかを決定します。ターゲティングの方法としては、以下の戦略があります:
どの戦略を採用するかは、企業のリソースや市場の特性に応じて決定します。
ターゲティングが決まった後は、その市場・ターゲットに対して、どのような商品・サービスを提供し、どんな価値を提供できるかを決定します。ポジショニングでは、市場の価値軸を選定し、その軸に基づいて競合他社と自社を比較します。ポジショニングの際、評価軸が多すぎると、かえってポジションが曖昧になることがありますので、重要な軸に絞って戦略を策定することが重要です。
STP分析を通じて、競合よりも優位に立つための明確なポジショニングを築くことができます。
機械部品メーカーの場合
AIDMAは、消費者の購買決定プロセスを理解するためのフレームワークで、5つの段階を通じて購買行動を説明します。各段階は以下の通りです:
AIDMAは、消費者が商材を知ってから購買を決定するまでのプロセスを、比較・検討を重ねる商材に適したフレームワークです。商材の購入に時間がかかる場合や、消費者が様々な情報を基に選択肢を絞り込む場合に特に効果的に使用されます。
今回ご紹介したフレームワークは、慣れていない方でも簡単に実践できる内容です。これを試していただくことで、自社の事業やWebサイトの課題を発見し、次のWeb戦略のコンセプト作成に役立てることができるでしょう。
大阪に拠点を持つ、株式会社ブリッジコーポレーションでは、単なるサイト制作にとどまらず、ターゲットに響くデザインやコンテンツ設計を重視し、成果につながるホームページを構築します。公開後も、アクセス状況やユーザーの動向を分析し、効果的な改善策を提案することで、継続的な成長を支援します。
ご自身での実施が難しい場合や、さらに専門的な分析を希望される場合は、ぜひお気軽にご相談ください。Webサイト無料診断も行っておりますので、サポートさせていただきます。