インターネットの普及により、スマートフォンなどから誰もが簡単に情報を入手できる時代になりました。Webマーケティングが主流となった現代において、ホームページはビジネスを行う上で不可欠な存在です。
しかし、「Webサイトの作成や更新、運営に手間がかかる」「専門知識がないので難しい」といった課題を抱えている企業様も少なくありません。
そこで、Webサイト運営を効率化し、Web制作の経験や知識がない方でも簡単にWebサイトを管理・更新できるツールとして注目されているのが「CMS(コンテンツ管理システム)」です。
本記事では、CMSの基本的な機能から、自社に最適なCMSを選定するためのポイントまで、ブリッジコーポレーションの知見を交えてご紹介します。
目次
1:CMSとは?
2:CMS導入のメリット・デメリット
3:自社Webサイトに適したCMS選び
4:まとめ
1:CMSとは?
CMS(Contents Management System)とは、HTMLやCSSなどのWeb専門知識がなくても、Webサイトの構築、管理、更新を簡単に行えるシステムのことです。
多くのWebサイトでは、日々コンテンツが増え続けるため、管理が煩雑になりがちです。しかし、CMSを導入することで、Webサイトを構成するコンテンツ(文章、画像、プログラムなど)を効率的に管理し、最小限の作業で更新できるようになります。
CMSには、大きく分けて以下の種類に分けられます。
1. オープンソース型
ソースコードが公開されており、基本的に無料で利用可能。自由にカスタマイズできるが、運用や保守は自己責任。
代表的なCMS:
WordPress(ブログ・企業サイト・ECサイトなど幅広く対応)
Drupal(大規模サイト・政府機関向け)
Joomla!(多言語対応・コミュニティサイト向け)
EC-CUBE(ECサイト向け)
2. クラウド型(SaaS型)
提供会社が運営・管理するCMSで、クラウド上で利用可能。インストール不要で、すぐに運用開始できる。
代表的なCMS:
Wix(ドラッグ&ドロップで簡単にサイト作成)
Squarespace(デザイン性が高い)
Shopify(ECサイト向け)
BASE(シンプルなECサイト運営向け)
3. エンタープライズ型(商用型)
大企業向けに開発された高機能なCMS。セキュリティや拡張性が求められる大規模サイト向け。
代表的なCMS:
Adobe Experience Manager(AEM)
Sitecore
Movable Type(商用版あり)
4. ヘッドレス型
コンテンツ管理機能とフロントエンド(表示部分)が分離しており、APIを通じてさまざまなデバイスやシステムと連携できるCMS。
代表的なCMS:
Contentful
Strapi
Ghost(API駆動型のブログ向けCMS
2:CMS導入のメリット・デメリット
CMS(コンテンツ管理システム)は、Webサイト運営を効率化する強力なツールですが、導入にあたってはメリットとデメリットを理解しておくことが重要です。
CMS導入のメリット
- 専門知識不要で簡単に更新: CMS(コンテンツ管理システム)を導入することで、専門的な技術がなくても、担当者自身が簡単にWebサイトの更新作業を行えます。これにより、外部の開発者に依頼することなく、迅速にコンテンツを変更・追加できるため、ビジネスの柔軟性が向上します。
- 外注コストの大幅削減: 外部の制作会社に依頼することなく、自社内でWebサイトの運営が可能となります。これにより、Webサイト更新にかかる外注費を削減でき、コスト効率を最大化することができます。
- 迅速な情報発信で競争力アップ: CMSを使用することで、リアルタイムで情報を発信でき、見込み顧客への訴求力を強化します。これにより、マーケティング活動がより迅速かつ効果的に行えるようになり、ユーザー満足度の向上にも繋がります。
- インターネットとブラウザがあればどこでも更新: パソコンに特別なソフトをインストールすることなく、インターネット環境とWebブラウザさえあれば、場所を選ばずにWebサイトを更新できます。これにより、リモートワーク環境やチーム間での効率的な作業が可能になります。
- 複数人での運用がスムーズに: 複数の担当者が同時にWebサイトの運営を行うことができ、役割分担をしながら運用がスムーズに進みます。CMSの使いやすさにより、チーム全体で効率的にサイト運営が可能です。
- 統一感のあるデザインでプロフェッショナルな印象: CMSにはナビゲーションやデザインが共通化されたテンプレートがあり、簡単に統一感のあるWebサイトを構築できます。これにより、訪問者に一貫したブランド体験を提供できます。
- 簡単なデザインリニューアル: デザインとコンテンツが分離されているため、Webサイトのデザインリニューアルが簡単に行えます。これにより、サイトの外観を簡単に変更でき、常に最新のデザインでユーザーを引きつけることができます。
CMS導入のデメリット
- 操作方法の学習が必要: 初めてCMSを使う場合、操作方法を学ぶ必要があります。しかし、直感的なインターフェースが整っており、使い方を覚えれば、誰でも簡単にサイトの運営ができるようになります。
- デザインの自由度が制限される: CMSのデザインテンプレートを使用すると、自由なデザインが難しい場合があります。しかし、用意されているテンプレートは多彩で、企業のニーズに合ったデザインを提供します。
- セキュリティリスクの存在: インターネットとブラウザを使ってWebサイトを更新できる一方で、不正アクセスやサーバー攻撃などのセキュリティリスクも存在します。ですが、適切なセキュリティ対策を講じることで、リスクを最小限に抑えることができます。
導入時に注目すべきポイント
- 運用体制と操作性: Webサイトの運営人数や運用者の知識に関わらず、誰でも簡単に機能を使いこなせるCMSを選ぶことが重要です。
- サポート体制とセキュリティ管理: CMS導入後のサポート体制やセキュリティ管理も重要です。CMS導入時には、運用中に問題が発生した際のサポート体制の充実度、バグ修正やセキュリティ対策がしっかりと行われているかを確認しましょう。信頼できるサポートがあることは、安心して運営できるポイントとなります。
- CMSのパフォーマンスと拡張性: 自社のWebサイトの規模や成長に合わせて、CMSの処理性能が適切であるかをチェックすることが必要です。また、将来的にサイト規模が拡大しても柔軟に対応できるCMSを選ぶことで、長期的な運営がスムーズに行えます。
3:自社Webサイトに適したCMS選び
現代のWebマーケティングはますます重要性を増し、Webサイトに求められるニーズも複雑化しています。
それに伴い、CMS(コンテンツ管理システム)の選択肢も多様化しています。多くのCMSが存在する中で、自社のWebサイト規模や目的、社内のニーズに最適なCMSを導入することが成功への鍵となります。
ここでは、目的別におすすめのCMSをご紹介します。
【万能タイプ】WordPress
世界で最も使用されているオープンソース型CMSで、圧倒的なシェアを誇ります。豊富なプラグインとテンプレートが用意されており、デザインの自由度が非常に高いのが特徴です。初心者でも簡単に操作できるため、Webサイトの構築や更新がしやすく、さまざまな用途に対応可能です。特に、機能を拡張したい方や、柔軟な運用が求められる企業に最適です。
おすすめポイント
- 高いカスタマイズ性と拡張性
- 初心者でも使いやすい操作性
- SEO対策に強い(豊富なSEOプラグイン)
- 幅広い用途に対応(ブログ、企業サイト、ポートフォリオなど)
【ショッピングサイト向け】EC-CUBE
EC-CUBEはオープンソース型のCMSで、特にネットショップに特化した機能を豊富に備えています。商品の管理、受注、販売、会員情報、プロモーション運営など、オンラインショップの運営に必要な基本的な機能が一元管理できます。また、300種類以上のプラグインが提供されており、決済機能や顧客管理、販促ツールなども簡単に追加できます。これにより、店舗特有のニーズに柔軟に対応できます。
おすすめポイント
- 日本市場に最適化されたCMS
- ショッピングサイト運営に必要な機能を網羅
- 充実した決済システムと顧客管理機能
- 300以上のプラグインで機能を拡張可能
【大規模サイト向け】Drupal
Drupalは、グローバル企業や政府機関などで利用されている、高機能なオープンソースCMSです。特に大規模なWebサイトや、多国籍展開を行っている企業に最適です。Drupalは、承認ワークフロー機能を搭載しており、複数のグループで異なる権限を設定することができます。さらに、セキュリティが非常に強力で、100近い言語にも対応しているため、国際的な運営に非常に適しています。
おすすめポイント
- 高度なセキュリティとアクセス管理
- 多言語対応(100以上の言語に対応)
- 複雑なワークフロー管理が可能
- 大規模なサイト運営に最適
まとめ:最適なCMSでWebサイト運営を成功へ
これまで、目的別におすすめのCMSを紹介しましたが、CMSは自社のWebサイトの規模や目的に合わせて選択することが非常に重要です。
CMSの導入により、サイト運営は格段に効率化され、作業負担が軽減されます。しかし、CMSによって提供される機能や特性が異なるため、自社のニーズに最適なものを選ぶことが成功への近道です。
大阪に拠点を持つブリッジコーポレーションでは、CMSの導入から運用サポートまでトータルでサポートを提供しております。
詳細については、こちらのページからご確認ください。
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