
【GoogleAnalytics4】Web担当者が押さえるべき3つのステップと4つの重要ポイント

Webサイト担当者なら、一度は「ABテスト」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか? ABテストは、複数のボタンやバナー画像を用意し、それぞれの効果を比較・検証することで、より高い成果を得るための手法です。
ABテストの優れた点は下記の通りです。
このように、ABテストは費用対効果の高い改善手法として、多くのWebサイトで活用されています。
「ABテストを聞いたことはあるけど、本当に自社のサイトで実施する意味があるの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。本記事では、ABテストの魅力についてわかりやすく解説します!
1:ABテストとは
2:ABテストの実施事例
3:ABテスト実施までの流れ
4:コスト面でのメリット
5:まとめ
改めてABテストとは、WebサイトやWeb広告におけるクリエイティブ(バナーや画像、テキストなどの制作物)の効果を検証するためのマーケティング手法です。具体的には、複数のクリエイティブパターンを公開し、それぞれの成果を比較することで、最適なクリエイティブを特定することを目的としています。
WebサイトやLP(ランディングページ)でABテストを実施する際、テストを行う箇所にはいくつかのパターンが存在します。これらのパターンに沿ってテストを行うことで、検証の精度を高めることができます。
最初にテストするのは、サイトTOPに表示されるメインビジュアルやキャッチコピーなどのテキストです。同じ製品やサービスを訴求していても、「お問い合わせはこちら」と「無料相談はこちら」といった異なる表現では、クリック率が大きく異なることがあります。このように、ユーザーに最も刺さる訴求文を見つけることが重要です。
次にテストするのは、ボタンの色や形です。例えば、「お問い合わせ」や「カートに入れる」など、サイト内の重要なアクションに誘導するボタンのデザインは、クリックされる確率に大きく影響します。ボタンの目立たせ方や与える印象を考慮して、最適なクリエイティブを選択することが求められます。
最後に、サイトのナビゲーションやレイアウトをテストします。レイアウトの変更はサイトの使いやすさに直結するため、ユーザーがストレスを感じず、快適に利用できるサイト設計を検証することが目的です。
ABテストを実施することで、Webサイトのコンバージョン(売上や問い合わせ数)にどれほどの影響を与えるか、実際の事例をもとに確認してみましょう。
現在、Aメインビジュアルを表示しており、コンバージョン率は3%です。ABテストを実施して新たにBメインビジュアルを導入し、コンバージョン率が3.5%に向上した場合、売上にどれだけの差が出るのでしょうか。
結果、たった1つのメインビジュアル変更によって、年間900万円の売上増加が見込まれます。簡単な変更で大きな成果を上げる可能性があるため、ECサイトにとってABテストは非常に効果的な手法です。
現在、Aボタンを表示しており、月間10件の問い合わせがあります。この数字が良いのか悪いのかを判断するのが難しい場合、ABテストを利用してBボタンを試すことが有効です。
ボタンの修正だけで、有効な問い合わせ数が増加する可能性があります。このように、簡単な改善でも大きな成果を見込むことができ、ABテストは効果的な改善手段となります。
ABテストは、サイトの改修やリニューアルと比べて手間も費用も抑えられる優れた手法です。
実際にABテストを実施する際には、大きく3つのステップで完了します。
まず、該当サイトの現状を分析し、どの部分に改善の余地があるかを明確にします。
この段階では、ユーザー行動やアクセス解析をもとに、「何を改善することで成果が向上するか」という仮説を立てます。仮説を立てることで、どの部分をテストすべきかが見えてきます。
このステップでは、大規模な分析や制作は必要なく、シンプルな検討で十分です。
次に、仮説に基づき、テスト用の画像やテキスト、ボタンなどを変更し、実際に公開します。
このステップでは、該当箇所前後のページ遷移の分析と、テスト用のバナーやボタンを作成するのみで済みます。
大掛かりな制作や詳細な分析は必要ありません。これにより、テストをスムーズに実施でき、効率的に進められます。
テスト公開後、ツールを使用して効果を計測し、どのパターンが最も高い成果を上げたかを分析します。
ツールを使用すれば、効果計測と勝ちパターンの反映は自動化できるため、手間が少なく、短期間で成果を得られます。
ABテストは、サイトのリニューアルや改修と比べて圧倒的に低コストで実施できる点が大きな特徴です。サイトリニューアルには数十万~数百万円の費用がかかるのに対し、ABテストは以下のように低コストで実施できます。
ABテストでは、該当箇所前後のページ遷移の分析と、テスト用バナーやボタンの作成にのみ作業が集中し、その他の大規模な分析や制作は必要ありません。このように、少ない手間で大きな効果を得られるため、コストパフォーマンスに優れています。ABテストには、設定費用やツール利用料がかかることもありますが、それでもサイトリニューアルに比べて圧倒的に低コストで実施できます。
ABテストの魅力が伝わったでしょうか?数万円~実施できますが、高い費用対効果が期待できるお手軽な施策です。実はブリッジでも、ABテスト実施サービスをご提供しております。テスト実施箇所のご提案から、テストパターンとなるバナーや画像のご提案・作成も行っておりますので、少しでも興味を持たれた方はお気軽にご相談ください!