人が最初に抱く印象を決定づける最も大きな要素は視覚情報、つまり見た目であるとよく言われています。Webサイトにおいても、そのデザインがユーザーに与える印象を大きく左右する重要な要素となります。
商品やサービスの魅力を効果的に伝え、ターゲット層に合った使いやすさを追求するためには、Webサイトの目的に応じた最適なデザインの構築が不可欠です。
しかし、Webサイト制作が進む中で、イメージ通りのデザインが仕上がらない、または制作会社に対して意図を上手く伝える方法が分からないという悩みを抱える企業様も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、Web制作会社とスムーズに連携し、イメージ通りのデザインを実現するために、制作前に決めておくべき4つの重要なポイントをご紹介します。
目次
1:Webサイトのデザイン制作前に決めておくべき4つのポイント
-1.Webサイトの目的・期待する効果
-2.ターゲットを明確化・具体化する
-3.デザインルールを事前に提示する
-4.デザインテイスト
2:まとめ
1.Webサイトのデザイン制作前に決めておくべき4つのポイント
1)Webサイトの目的・求める成果を明確化する
Webサイト制作において、最も重要で最初に決めるべき要素は「目的・求める成果」です。
目的を明確にし、その目的に基づいた具体的な目標設定を行うことが、成功への第一歩となります。制作を進める前に、Webサイト公開後に期待する効果をできる限り具体的かつ定量的に設定することが欠かせません。漠然とした目標ではなく、明確で測定可能なゴールを設定することで、結果を正確に把握できるようになります。
例えば、「問い合わせ数を増やしたい」といった曖昧な目標ではなく、「現在月に10件の新規顧客からの問い合わせを、20件に増加させる」というように、数字で具体的な目標を立てることが重要です。
このような定量的な目標設定を行うことで、Webサイト制作の進行状況や成果を正確に測ることができます。
また、達成度を明確にすることで、関係者全員の認識を一致させ、進行をスムーズに進めることができます。
詳細な言語化と具体的な目標設定は、制作会社との認識のズレを防ぎ、相互に納得のいく形で進行できるようにします。
さらに、目的に沿ったデザインやUXの提案を受けることができ、最終的により効果的なWebサイトの構築が可能となります。
2)ターゲットを明確化・具体化する
ターゲットを設定する際には、性別や年齢、職業といった基本的な属性に加えて、利用シーンや利用時間、ニーズの顕在度など、より細かい視点から分析することが非常に効果的です。
Webサイトを通じて貴社が提案する内容に対して、ターゲットがどのように受け止め、どのように行動するかを詳細に洗い出すことで、デザインやコンテンツの方向性が明確になります。
例えば、一言で「20代女性」というターゲット層を設定するのではなく、そのターゲット層に関する詳細な情報を加えることで、デザイナーがより具体的なターゲット像をイメージしやすくなり、ターゲットに合わせた効果的なデザイン提案を得やすくなります。
【事例】ファッション系Webサイトを訪れる「30代女性」の詳細情報
- 31歳~38歳の女性、年収レンジは350万~500万円
- 通勤時間中にSNSを通じてサイトを訪問
- 商品をじっくりと閲覧することは少なく、短時間でサイトを離脱する傾向
- 購買意欲は顕在化していないが、気に入った商品には即購入する可能性あり
- 商品のみの画像よりも、利用シーンを想像できるような画像を重視
- 視覚的な情報に加えて、素材や着心地に着目する傾向あり
3)デザインルールを制作前に提示する
デザインの制作において、デザイナーの裁量に任せる部分もありますが、守るべきルールやガイドラインがある場合は、事前に明確に提示しておくことが重要です。
これにより、デザイナーがデザイン提案を行う際に、企業のブランドや規定に則った作業が可能となり、一貫性を保つことができます。
具体的には以下のような内容が含まれます。
- ロゴデータの利用ルール
ロゴの配置やサイズ、使用可能なカラーについて、明確な指示が求められます。 - コーポレートカラー(RGB数値)
ブランドのカラーを正確に再現するため、RGBやCMYKなどの具体的な色指定が必要です。 - Webアクセシビリティルール(JIS-X対応)
すべてのユーザーが快適に利用できるよう、Webアクセシビリティの基準に対応したデザインを採用することが求められます。
JIS-Xに準拠することで、視覚や聴覚に制限のあるユーザーにも配慮できます。
4)デザインテイスト
Webサイト制作において最も重要でありながら、最も伝えにくい要素のひとつが「デザインテイスト」です。
「カジュアル」「スタイリッシュ」といった言葉で表現されるデザインの方向性は、しばしば曖昧になりがちです。
さらに、「明るい」「やさしい」などの形容詞や、「重厚感」「信頼感」「技術力」などのキーワードを並べても、イメージが伝わりにくいことがあります。
これは、言葉に対する個人の解釈が異なるためです。そのため、しっかりと伝えたいイメージが制作会社にうまく伝わらない場合があります。
また、デザインの選定を進めるうちに、自分の好みに偏りすぎてしまい、ターゲットユーザーの求めるイメージから外れてしまうこともあります。
このような問題を避けるためには、できるだけ具体的な参考サイトを提示することが最も効果的です。具体的なサイトを例に出し、それぞれどの部分がいいと思うか、逆に気に入らないポイントはどこか、具体的に挙げれば伝わりやすいです。
その際、競合サイトや現行サイトを参照することも一つの方法です。
参考となる要素
- サイト全体の色合いや色の配分
- メニューやボタンの形状
- メインビジュアルの配置や見せ方
- スライダー画像の動き
- サイト全体が与える印象や雰囲気 など
デザインの提案を受けた際に、迷った場合は、「ユーザーにどんな印象を与えたかったのか?」や「最終的に求める成果を達成できるか?」という視点を持つことが重要です。最終的な目的に合致するかどうかを判断基準として、デザインを評価することが成功のカギです。
2.まとめ
Webサイト制作前に認識のすり合わせを
Webデザイン制作は、企業のビジネス戦略において重要な役割を果たします。しかし、制作過程での誤解や方向性の違いが、完成品のクオリティに影響を与えることも。
制作に入る前に認識のすり合わせを行っておけば、後々の手戻りを防ぎ、コストや時間のロスを最小限に抑える効果も期待できます。チーム全員が同じゴールを目指すことで、効率的な作業が実現し、高品質なWebサイトの完成につながりますよ。
大阪に拠点を持つWeb制作会社、株式会社ブリッジコーポレーションでは、ターゲットに響くデザインやコンテンツ設計を重視し、コンバージョンにつながるWebサイトを構築します。
公開後も、アクセス状況やユーザーの動向を分析し、効果的な改善策を提案することで、継続的な成長をサポートいたしますので、Webサイト制作をご検討の方は、ぜひお気軽にご相談ください。貴社のニーズに合わせてしっかりサポートさせていただきます。
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